そんな はなのようせいたちの なかで
ひときわ きよらかで うつくしいのが
バラのようせいでした。「さおりちゃん よくいらして
くださいました。ぶどうかいが ぶじに
おわりますように みとどけてください」
バラのようせいは さおりちゃんのてをとって
いいました。「バラのようせいさん。そんなに
しんぱいしないで!きっと おやくにたてると
おもいます。どうぞ あんしんして ぶどうかいに
いらしてください」さおりちゃんは ちからづよく
いいました。「さおりちゃん ありがとう。これで
あかるいきもちで ぶどうかいに いくことが
できそうです。」
そのころ おしろの そばにある おおきな
カシのきの あなにすむ クモのまじょも
ぶどうかいにいく じゅんびを していました。
クモのいとで おった くろいドレスと あかいめ
が ロウソクのひかりに あやしく ひかっています。
「この まほうのかめんを かぶれば どんなに
よごれたこころも かがやくばかりの
うつくしさ。おうじさまも むちゅうになるはず。
おきさきに なったら このくにを のっとって
わたしの おもいのままに してしまおう」
まじょは あやしく わらいました。
こがねいろの ゆうひがしずみ あたりは
すっかり よるのけはいに つつまれました。
さあ ぶとうかいの はじまりです。
つきのひかりに てらしだされた ふしぎな
ひろばに あつまった ようせいたちは
おもいおもいの うつくしいドレスをみにまとい
それはそれは はなやかです。さおりちゃんは
ゆめのような ぶどうかいを ちょうちょと
いっしょに きんいろのクッションにすわり
ながめていました。うつくしい ようせいたちの
なかでも おうじさまは やはりバラのようせいの
きよらかな うつくしさに こころをうたれました。
そして「わたしの おきさきは このかたをおいて
ほかにいない」と おもうのでした。かろやかに
ゆうがに おどる おうじさまとバラのようせいの
すがたに だれもがみとれ おにあいだと
ささやきあいました。
「ダンスの おあいてに えらばれるのは わたし
のはず」と じしんたっぷりだった クモのまじょは
かめんのおくで おそろしいキバを むきました。
そあいて バラのようせいと おどっている おうじさま
に しずかにちかづいて めにみえないクモのいと
を まきつけたのです。すると おうじさまは
ふらふらと バラのようせいのもとをはなれて
クモのまじょと おどりはじめました。
「くろいドレスのかたって いったい どんなかたなの
かしら」さおりちゃんが そうおもいながら ふたりに
ちかづいたとき まじょは「しまった」と おもいました。
まさか ここに にんげんが いるとはおもっても
みなかったのです。まほうのかめんも にんげんには
つうじません。さおりちゃんには うつくしい かめんを
とおして らんらんとひかる あかいめがみえたのです。
さおりちゃんは おもいきり おおきなこえで
さけびました。
「おうじさま!くろいドレスのかたは きけんです。」
おうじさまは はっとわれにかえりけんをぬきました。
まじょは かめんを むしりとると まほうのつえを
ふりあげて おうじさまのけんを たたきおとしました。
さおりちゃんは むちゅうで おうじさまの おとした
けんを ひろって クモのまじょに なげつけました。
けんが あたると クモのからだは けむりと
ともにきえうせて くろいドレスだけがのこりました。
おうじさまは さおりちゃんに かけよりました。
「あぶないところでした。よく クモのしょうたいが
わかりましたね」「ありがとう。たいせつな わたしたちの
おうじさまと うつくしい ようせいのくにを すくって
いただいて」とバラのようせいも なみだを いっぱいためて
いいました。おうじさまは さおりちゃんに
いいました。「こんやは ほんとに ありがとう。
おかげで たいせつなひとを みつけることが
できました」おうじさまと バラのようせいは まもなく
けっこんすることに なりました。さおりちゃんは
ふたりの けっこんしきのようすを おもいうかべて
とても しあわせな きもちになりました。
きっと どんなにか はなやかで うつくしい
ことでしょう。こうして おうじさまは すばらしい
おきさきを みつけることが できたのでした。
いつしか そらも うすべにいろに そまっていました。
やがて どこからか ちょうちょのひく かぜのばしゃが
やってきました。さおりちゃんが せんだいのいえに
かえるときが きたのです。
「さようなら おうじさま。さようなら バラのようせい」
「さようなら さおりちゃん。わたしたちの
けっこんしきには きっと いらしてくださいね」
さおりちゃんは うなずきました。さおりちゃんは
ばしゃのなかで おみやげにもらった つつみを
あけてみました。なかに はいってたのは
うつくしいオルゴールでした。ふたをあけると
おうじさまとバラのようせいが ぶどうかいで
おどった きょくが ながれてきたのでした。
さおりちゃん→注文フォームの
主人公の愛称の所が入ります。
さおりちゃん→注文フォームの
主人公の愛称の所が入ります。
さおりちゃん→注文フォームの
主人公の愛称の所が入ります。
さおりちゃん→注文フォームの
主人公の愛称の所が入ります。
さおりちゃん→注文フォームの
主人公の愛称の所が入ります。
さおりちゃん→注文フォームの
主人公の愛称の所が入ります
せんだい→注文フォームの住んでいる所
が入ります。
*花の図鑑もついています。
(イラストで4ページ)
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